愛猫が急に、トイレの砂をかけなくなった。そんな変化に気づいたことはありませんか。我が家にも、砂をかける子・かけない子がいます。この記事では、我が家で見てきたことと、一般的に言われている理由を、あわせてお話しします。
トイレの砂をかける、本来の習性
猫にとってトイレは、縄張りの中で安心できる場所です。排泄物の臭いを消すために砂をかけるのは、外敵に居場所を知られないための、身を守る行動だと考えられます。一般的には、猫の祖先が砂漠で暮らしていたことに由来するとも言われています。
我が家で実際に見てきたこと
保護したての頃、子猫の場合は、トイレの場所を覚えて、しっかり臭いを消そうとする動作がありましたが、月日が経つにつれ、しなくなってきた子もいます。一方、半年以上経ってからの子猫を保護した場合は、基本的に臭いを消そうとする動作を続けています。
食べているフードや、システムトイレに入れる砂の種類の違いも、関係しているかもしれないと考えています。消臭力の強いものを使っている時は、隠さなくても、気になるほどの臭いにならないようです。
また、我が家には隠さない猫がいて、空気に臭いが漂うことが多々あります。しかし、トイレに近づくと、臭いがしません。そのため、隠さないようになっているのではとも考えています。
一方で、反対の推測もあります。隠さないのは、トイレをしたことをアピールしている場合もあるのかもしれません。たまにですが、我が家でも、臭いが漂ってくる前に呼びに来たことが何度かありました。
はっきりした傾向として言えるのはここまでで、同じ猫でも、隠す時と隠さない時があります。1匹だけを見ても一定しないので、性格による傾向というよりは、その時々によるものかもしれません。
一般的に言われている理由とも、重なっていた
こうした我が家での気づきを調べてみると、一般的に言われている理由と重なる部分がありました。ひとつは、完全室内飼いが増え、「ここに危険な敵はいない」と安心しきっていることが一因とされる説です。
もうひとつは、縄張りへの主張が強い猫ほど、あえて排泄物を隠さず、目立つ場所に残す傾向があるという説です。海外では、猫の上下関係とも結びつけて語られることがあり、優位な立場の猫ほど隠さず、下位の猫ほど隠す、という見方もあります(学説として確定しているわけではありません)。
「安心しきると薄れる」という説は、保護時期による違いと近い流れですし、「縄張りへの主張」の説は、呼びに来る仕草とも、少し重なる気がしています。
隠す・隠さないは、個性として受け止めている
猫によって、隠す・隠さないがあっても、生活の上で特に問題はないようです。私自身、これを心配したことはありません。
今、隠さない子がいるのは、世代交代した今の子たちの場合で、以前はこうしたことはありませんでした。個性というしかないのかもしれません。
掃除は、決まった時間帯に行うほか、それ以外でも、臭いが気になった時は必ずするようにしています。
「安心しきっている」という説や、「縄張りへの主張」という説があるように、行動学的にも説明がある行動です。
一般的にも、砂をかけない・かけなくなったこと自体は、多くの場合、心配しすぎなくていいようです。
ただ、食欲が落ちる、トイレを我慢する、鳴きながら排泄するなど、他の変化も一緒に出ている場合は、体調のサインの可能性もあるので、その時は動物病院に相談してください。
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